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ラーメン二郎インスパイア系でいちばんおいしいラーメン屋は? [B級グルメ]





久しぶりにB級グルメについて書こうと思う。

今回ご紹介するお店は東中野にあるかくれた名店、ラーメン一(はじめ)だ。
東京ウォーカーなどにも紹介されたことがあるが、二郎インスパイア系の中ではあまり知られていないほうだと思う。

ちなみに、二郎インスパイア系のラーメン屋について一応解説しておく。
ラーメン二郎とは豚肉の背脂たっぷりのスープに大盛りのゆでた太麺、大量の野菜(ほとんどはモヤシ、そしてキャベツ)、をのせ、にんにくをトッピングした独特のラーメンを提供するラーメン店である。黄色い店舗に「らーめん二郎」のロゴが目印である。

とにかくその量と脂っこさから従来のラーメンという枠を超えた独特の食べ物といえるが、これはいくら文章で書こうとしても伝わらないし、食べてみないとわからないものなのでこれ以上の説明は割愛するが、エレガンスのかけらもない食べ物であることは間違いない。

もしこれまで食べたことがなくて、ちょっと食べに行ってみたいという人に言っておきたいのは、ラーメン二郎はラーメン二郎という食べ物であって、ラーメンではないということ。覚悟のうえ店に入るようにしていただきたい。その際には絶対的に空腹時であることを強くおすすめする。

結論から言うと、ラーメン二郎は食べて体に悪いものだし、一生のうち一度も食べる必要はないし、その点ではタバコを一生吸う必要がなくて、かつ吸わないほうがいい、というのと位置づけは同じである。

しかし、タバコ、酒と同じで、何度か足を運んでしまうと、中毒性があるため(スープにつかう合成調味料のせいだと一般的に言われている)はまってしまうのである。

このラーメン二郎、昔は東京の三田と神奈川の鶴見くらいにしか無かったのだが、徐々にしかし着実にファンを増やし、自分の感覚でいうと2000年頃を境に大幅に店舗が増加した。いまや、目黒、高田馬場、新宿、武蔵小杉、上野毛、関内はじめ、首都圏いたるところに存在している。栃木県にも店舗が出来たらしい。

ここからが本日の本題なのだが、2000年代後半頃から、ラーメン二郎の関連店ではないのだが、本家のラーメン二郎の独自性に触発され、二郎に感化されたラーメン、つまりは二郎系ラーメンを提供するお店が登場してきた。

彼らは二郎の独自性を流用しながら、二郎にはなかった要素を付け加え、ラーメン二郎に敬意をはらいながら、時には大胆に新たな要素をミクスチャーしながら彼らなりの流儀のラーメンを提供することとなった。

彼らは総称して俗に「二郎インスパイア系」ラーメン店と言われている。
自分が入ったことのあるお店のなかで有名なところでは、千里眼、ラーメン大、ラーメン富士丸などが二郎インスパイア系である。いまやインスパイア系の店舗の数も増加し、最近ではたとえば北は仙台、海外ではシンガポールにもインスパイア系店があると聞いたことがある。

そんななか、私がもっともおいしいと思う二郎インスパイア店が「ラーメン一(はじめ)」である。
もうかれこれ3年、最低でも月に一度、多いときは週に3~4回足を運んだこともある。
JR東中野駅西口の改札すぐそばにあるのでアクセスも良い。

さっそくだが、どんな感じか見てみよう。
写真は「ラーメン」普通盛り、野菜も普通盛りだ。 明日は人と会う仕事があるためにんにくは少なめでお願いしてある。
ラーメン 一(はじめ).JPG

何が美味しいのかと言われると、圧倒的な違いは麺である。ラーメン二郎はかなり麺がやわらかいところが多く、三田の本店などは時には伸びてくずれるくらいの麺が出てくることがあるが、ここの麺はとてもツルっとしていてコシがあり、歯ごたえが良い。スープとのからみも良いし、しゃきしゃきの野菜との相性も抜群である。

野菜はもやし中心。食感を出すためかキャベツは芯の部分しか使っていない。これはたぶんケチではなくしゃきしゃき感をだすためのこだわりなんだと思っている。

次に脂だ。どろっどろの脂で食べていると口のまわりがべったべたになるラーメン二郎とくらべると、いくらかこってり度が低いのである。もちろん普通のラーメンと比べると十分脂たっぷりなのだが、ラーメン二郎を少しふつうのラーメンに近付けたような妙な安心感があるのである。二郎らしきものを食べながら安心感があるという独特な感覚はこの店でしか味わったことがない。もちろん脂増しも頼めるので脂多めが好きな人は脂増しを頼むことをおすすめするが、私の場合はこの程度で十分。

人によっては物足りないところがあるとするならば肉かもしれない。肉は比較的脂身が少なく、いわゆる「チャーシュー」のような肉(もちろん普通のラーメンと比べたら大きさは比べ物にならない)が1~2枚入っているだけだ。物足りなければ200円で豚増しを頼めるのでトッピングで追加すればいい。

ただ、肉自体が二郎と比べると脂身が少ないため、そこに物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、自分の場合はちょうどよい脂身の量で、むしろこれもラーメン二郎をやや普通のラーメンっぽくしたような感覚を持たせてくれてとても安心感があるのである。「今日は肉が食べたいな」というときだけ私は豚増しを頼んでいる。

ラーメン一(はじめ)を一言で表現すると「マイルド二郎」という感じかもしれない。
もちろんマイルドとはいえ二郎インスパイア系なので量は半端ないので初心者は注意してほしい。

なお、ラーメンは650円。二年前まで580円で内容を考えると超お得感があったのだが2回ほど値上げをしている。ほかに塩ラーメン、魚ラーメン、カレーラーメンという4種のレパートリーとなっており、4種それぞれつけ麺もあるが、普通のラーメンがはっきり言って一番うまい。あえてB級グルメ的なジャンク感を出したい場合は生卵をトッピングでつけるといいかもしれない。

なお、野菜の量、にんにくの量、脂の量、味の濃さは、はじめに席に着いて食券を渡すときに聞かれる。
「トッピングどうぞ」ときかれたら好みを言えば良い。

自分はにんにくが好きなため、いろいろ試したが、

にんにく増し → にんにく大盛り → にんにくましまし の順に量が多くなる気がする。

なお、思ったよりにんにくすくないなー、と思った時は「もう少しにんにくください」と言うと入れてくれる。

10席もない店舗には珍しくなぜか1年ごとくらいに人が変わるのだが、最近は黒メガネに黒キャップ、ちょっとヘビメタ?っぽいTシャツを着た、ちょっとヤンキーっぽいお兄ちゃんがお店を仕切っているが、ちょいちょいごついレスラーみたいなアニキもお店に立っている。たまにまったく別の人が二人体制でお店に立っていることもある。ただし人は変わってもなぜか味はほとんど変わらないあたりも、ただならぬ安心感がある。

とにかく立地が良いので中央線ユーザーは是非行ってみたらいいと思う。
東中野駅の改札出て30秒で着くから帰りがけにちょっと電車をおりれば寄ることができる。

JR中央線各駅の東中野下車、西口の改札を出て左に進む。階段をおりて右を向くと「サムラート」というインド料理屋がある。 そのインド料理やのちょうど向かいあたりにお店があるが、写真をのせておくので事前に看板をチェックしていけばすぐ分かると思う。
店舗外観.jpg
7時-8時くらいが来客のピークでほぼ満席になったりもするが、その他の時間はほとんど並ぶことなく座れる。

黄色の看板に豚のマーク。豚のマークのなかに「一」と書いてある。
分かりやすい。

というわけで長々書いてしまったが、最近値上げが続いていて、まさかとは思うが経営がうまくいっていないということがあるかもしれない。無くなるにはもったいなさすぎるお店なので、興味のある方は是非足を運ばれたし。

そして、お気に召していただけると幸いである。


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