MotoGP 第9戦 U.S. グランプリ 圧倒的な存在感でマルケスがラグナセカを制す [モータースポーツ]
2013年7月21日 MotoGPのUSグランプリが行われた。
高低差15mをかけおりるコークスクリューを擁すラグナセカ・マツダサーキットで誰よりも速く、圧倒的な存在感を放ったのはレプソル・ホンダのスペイン人ルーキー、マルク・マルケスであった。
予選2番手のマルケスはスタートこそ3番手と順位を落とすが、4週目に名物コーナーのコークスクリューで生きる伝説ライダー、バレンティーノ・ロッシに対してかけたオーバーテイクは衝撃的なものであった。
コークスクリューの入り口の左コーナーでロッシのアウト側に飛び込むと、コーナーの出口でコースアウトしながら、ロッシを抜き去って行った。
ロッシとの接触をさけるためにブレーキをはなし、コースの外に飛び出しながらもマシンの挙動を制御し、ロッシの前にたった。
2位に上がったマルケスはその後もファステストラップを連発。徐々にトップのステファン・ブラドルとの差をつめると、19週目の最終コーナーでブラドルをかわしてトップへたつと、そのまま危なげない走りで2連勝を達成した。
これで前戦のドイツグランプリでの優勝から二連勝を飾った。
20歳154日での最高峰クラス連勝はフレディ・スペンサーの持つ21歳104日の史上最年少での連勝記録を更新した。
数十年にひとりの逸材と呼ばれるマルケス。
スペンサーの記録を更新し、ロッシに対し衝撃的なオーバーテイクをしたこのUSグランプリはこの評価を確たるものにする、象徴的なレースだったと言えよう。
この20歳の若者がこれからどれだけのことを成し遂げていくのか見守っていきたい。
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